クアロア牧場
クアロア牧場はオアフ島の東海岸にある。ホノルルからは45分。ワイキキのホテルを回って参加者を集めたバスは、コオラウ山脈を横切り、カネオヘ湾に沿って走る。このあたりは農業の暮らしらしく、街道沿いに果物の農園や養鶏施設が見える。「チャイナマンズ・ハット・アイランド(現地語ではモッコリという)」が見えたら広い敷地の端である。「ジュラシック・パーク」のロケ地になったというだけあって、独特の雰囲気である。
ここのシステムは、いくつかのアクティビティの中から自分のやりたいものを選ぶというものである。1種目は1時間。ただしシュノーケリング&体験ダイビングは2時間。1日コースの人は4時間分選べることになっている。ここでのダイビングは、他の地域に比べ充実度が違うというふれこみにつられ、午前中はこれにする。が、朝から曇っていて寒そうである。
体験ダイビング&シュノーケリング
ここからボートで出発
こんな道を歩いたら
45人乗りクルーザーが待っていた
ユーモアたっぷりの講義
帰りは自作の曲を披露
クルーシュ先生はこれまで26000人の体験者を初ダイビングさせ、一人も危険な目に遭わせていないというベテラン。「アサゴハン、タベスギマシタ」と笑わせるおっきなお腹をしているが、空手2段だそうである。船長は日本語ができないが、先生は得意のようだ。生徒は日本人ばかり11人。カップルが1組、女の子4人組、男同士の2人組、あと我々1人×3の即席トリオである。
ダイビングはもちろん初体験である。しかもろくに泳げないので背の届かない海に入ること自体に不安がある。そのくせなんでもやって見たい性分なので困る。
まずはウエットスーツを着る。身長に合わせて適当に渡してくれるのだが、恐ろしく古びている。しかも天気が悪いせいか半乾きで湿っている。胴が余ってサイみたいだから写真を撮るのはやめた。足のひれをつけたらペンギンになった気分。
海に入るまでは結構はしゃいでいた。しかしボンベを背負って10mほどロープをたぐっているうち、呼吸が乱れだし、不安になった。これじゃあ海中で「スゥ〜〜、ハァ〜〜」ってできないかもしれない! 潜っている間中こんなに息が苦しいなんて無理! ちょっとへこたれてしまった。先生はそんな生徒の様子をよく観察している。
ひとところにじっとしていたら呼吸が楽になってきた。さあ行くぞ! いよいよ3人+先生で海の底を目指していく。

見える!珊瑚の間を魚が泳いでいる。息も楽だ。なかなかいい調子。もっと見たいと思ったが、終わりだった。
潜っていたのは10分程かもしれない。最初に戸惑う時間が長かったなあ。次は絶対大丈夫なんだけど。
その後のシュノーケリングでは、たくさん海水を飲んでしまった。こっちのほうが呼吸が難しい。ちゃんと泳げない人にはシュノーケリングよりもダイビングがお勧めである。
乗馬
なぜだか日本人の少ないアクティビティ。ほとんどがアメリカ本土の人という感じである。しかもインストラクターは日本人には無愛想だ。
馬も同じく無愛想。元気なく、首をうなだれて、とぼとぼ石ボコの道を行く。蹄鉄を履いていても痛いのではと同情する。
ものすごくスローペースである。初心者対象なのだから当たり前だが、暇である。馬を操る楽しみがない代わりに、たっぷり1時間、馬という乗り物での自然の中の移動を楽しめる。カメラを持ってこなかったことを後悔した。
4輪バギー
マシンはヤマハ。エンジンは125ccくらいだろうか、ギアは足下にあり、バックがあるのが4輪ならでは。ブレーキは両手、アクセルは右手のグリップに親指で操作するレバーが付いている。追い越しをしてはいけないなど注意事項を聞いた後、まずはテストである。このトラックでうまく操作できない人は連れて行かないというので、1名の女性がリタイア。残る7人が、インストラクターについて出発する。ラフロードだ。
レバー操作にはすぐに慣れた。しかもよく回るエンジンだ。ただ前の車について走るだけなのがつまらなくなり、わざわざ路面の荒れているところを選んだり、水たまりに入ってみたり、ドリフト+カウンターステアの蛇行運転をしたりして遊んでいた。感覚としては車よりバイクに近い。ニーグリップも必要だ(と思われる)。体重移動しながらアクセルを開けてやると、気持ちよく向きを変えてくれる。なにしろ転ぶ心配がほとんどないし、転んでも土か草の上である。こっそりが大胆に変わった頃、もう一人のインストラクターに追跡されて注意を受ける。後で「悪いお客さんでごめんね」って謝ると、「お客さんは(無茶をして)怪我をしそうだと思った。でも、ちゃんとマシンをコントロールできてたから大丈夫と思った」と褒めてもらった。
ちなみに翌日と翌々日の大胸筋の筋肉痛は大変なものだった。
ドルフィン・ウォッチングへ
おみやげ
スキューバの帰りにもらった、草のばった。魚や鳥をもらった人もいる。
のびねこへのおみやげにした。案の定、猫の関心は高かった。数時間後には行方不明となった。どこへもってったのだろう。食べちゃったかな?