宇連山(うれさん)【東三河の山】
北尾根分岐。少し曇ってきた様子。頂上らしきピークがあと少しのところに見えてきた。
行く手は新緑が様々な色を見せ、所々にヤマツツジが咲き(シャクナゲは咲いていないが)、少し足取りが軽くなる。道が単調であるか変化に富んでいるかだけで、こんなに疲れ具合が違うことを今更に感じる。
愛知県南設楽郡鳳来町
標高929.4m 標高差約800m
登った日 07年5月5日 晴れ
歩行時間 8時間30分(休憩1時間程度含む)
同行者 sistercancer
GWはシャクナゲの花を求めて宇蓮山へ。シャクナゲの多そうな東尾根も魅力だったが、パノラミックな西尾根も捨てられず、北尾根での花見を期待して、西尾根から登って北尾根から下るコースを計画した。
下り坂の空模様と帰りの東名の渋滞を避けるべく、5時出発。7時に鳳来町に入れたが、コンビニで手間取って歩行開始は7時半過ぎとなる。
道はよく整備されているので歩きやすいが、濡れているときは滑りそうだ。両側に麓の集落が見下ろせる。
頂上から分岐までは30分で下る。登りで気づかなかったホソバシャクナゲの木がたくさんあったことに気づく。登ってくる人も多く、なかにはスニーカーのカップルもあり、人ごとながら案じられる。
北尾根はかなりの急降下で、登りでないことがありがたい。ホソバシャクナゲの木はさらにたくさんある。が、どれもいじけたようにぼろぼろだったりして、花の気配がない。
このあと617m峰までは階段続き。最近運動不足の私は足の裏に違和感を覚えてだましだましの歩きになる。休んでも回復しないのにいらだちを覚える。norinekoの気持ちが少しわかったような気がする。
道標に「こんきい!こんきい!宇連山コース」とあり、滝沢分岐で休んでいたオジサンに尋ねると「えらい、しんどい」の意味だそう。「根気がいる」のだと思っていたらそうではなかった。それにしてもほんとに「こんきい」こーすである。
クリックすると拡大図とコースタイムへ
西尾根登山口はBキャンプ場の中にある。朝ご飯で賑やかなキャンプ所の中を数分うろうろし、やっと登山口へ。
最初はジグザグにどんどん登り、不動滝上展望台で尾根に出、林間の道を抜けると明るい露岩の尾根になる。
おまけはアオダイショウの木登り。
歩いた後のおまけはモリトピアの展示とゆーゆーありーな。
ブログ記事「ホソバシャクナゲを尋ねて宇連山」
滝を見た後はたっぷり1時間、ぶらぶら遊歩道を帰る。たくさん歩いてくたびれていても、舗装路よりこういうルートを選んでいく。公園のスケールの大きさを感じる。
蔦の滝は林道から10分ほど沢を入ったところにある。水量はあまりないが、マイナスイオンが出ているか?
亀石の滝は林道からすぐ。ここを進めば下石の滝を経由して西尾根に出るわけで、頂上を目指して来た軽装の人たちはここからだったのだろう。
滝壺に魚がいる。
大幸田峠から尾根を離れ、杉林の中を下ると35分ほどで大津谷林道に出る。ここで登山道は終わりだ。
林道を右に行くとすぐにトイレと蔦の滝、亀石の滝がある。このあたりはモリトピアの宿泊客もたくさん歩いている。
それでもしつこく探しながら歩き、15分後にやっと一つだけ堅いつぼみを発見。続けて別の木にもつぼみを一つ発見。そしてそのまた10分後にようやく赤いつぼみを見つけ、その5分後にもう少しゆるんだつぼみを見つけたが、ついにそれまでだった。
防火水槽Fはほかと違うスタイル。
滝沢分岐にあった木のテーブル。4本の木が合体したもので、相談するのにふさわしい。
歩き始めて2時間、国体尾根分岐手前で初めてホソバシャクナゲの咲いているのを見る。国体尾根はホソバシャクナゲ自生地である。
歩き始めて小1時間で、東屋のある小ピーク、南尾根展望台に着く。ここから見えている山の名前が示されている。ガイドブックにあるとおり、「初めて宇連山の全容が望まれ、その大きさと遠さに焦りを感じる」。
いつ到着するのかしらと思える遠い山頂。
北尾根分岐から50分で山頂。他に4組の登山客。GWの割には空いている。西尾根に関しては他の人はいなかったようだし。
鳳来湖は見える。晴れた日には富士山も見えるらしい。250ccの缶ビールを二人でシェアして、40分休憩。
防火水槽B。必要性と効用がよくわからないが、必ずバケツが4つと、エベレストのゴミの新聞記事が。
岩の稜線を下ったり登ったり。見えている山の名前が解ったらもっと楽しいに違いない。360度の眺望だ。
岩の上にいたトカゲさん。草の中にもたくさんいて、何十匹にも遭った。
ホソバシャクナゲを尋ねて・・・・