愛知県の山 三重県の山 岐阜県の山 長野県の山 その他地域の山 山のリンク ブログ

藤原岳(ふじわらだけ)【鈴鹿の山】

三重県いなべ市
登った日 05年4月8日 晴れ 
標高 1140m(最高点:天狗岩1149m)
標高差 約1000m 
所要時間 7時間 単独行

3月下旬になったら福寿草を見に行こうと計画していたのだが、今年は春休みになって雪が降り、8合目まで溶けていた雪に再び3合目まで覆われてしまった。混むのが目に見えている週末を避け、業務多忙中だがOFF日として出かける。朝のうち曇っていたが10時頃から晴れてきた。コースはやはり人気のなさそうな木和田尾を行ったが、コースの大半をルートから外れていたかもしれない。あるいはもともと確定したルートがなかったのかもしれない。ただ、他のサイトを拝見するにちゃんと歩いていらっしゃる方も多数いらっしゃるので、ここはやはり私の技量不足ということでしょう。
一覧表に戻る 前に登った山を見る この山のブログを読む この山の写真をもっと見る 次に登った山を見る HOME
       nobineko.net
コースタイム
駐車場  7:32
白瀬峠登山口  8:19
白瀬峠 10:28
冷川谷ノ頭 10:56
天狗岩 11:39
避難小屋 12:00
藤原岳 12:21
避難小屋 13:05
8合目 13:34
駐車場 14:40

細い赤線は書き足したもの。青い線はガイドブックのルート。

桜は八分咲き車の施錠を忘れたような気がして引き返し、タイムロス10分。ちょうど小学校の登校時刻で、子供たちがおはようございますと挨拶をくれる。大人もことごとくそうだ。気持ちのいい町である。町道を20分も歩くと送電線のある木和田尾が見えてくる。ずいぶん遠くだ。工事中の坂本谷入り口にはダンプが数台止まっている。その先で東海自然歩道に入る。国道からの車の音は聞こえるが、怪しげな道である。やがて養鱒場の敷地に入り、そこを出ると畑の中に出る。方角を見て、ゲートのある水路脇を進む。さらにゲートを開けて林道にはいると、炭焼き小屋があり、目印の上司宇施設があってほっとする。車を置いてから約50分。ようやく白瀬峠登山口にたどり着いた。

西藤原小学校は藤原岳の麓にある。このすぐ下に車を置いて歩き始める。

沢に出会ってから、道が怪しくなる。それでも最初のうちはこんな感じだった。

テープを見つけられず、迷っているかもと思いながら、とにかく尾根を目指す。中電の鉄塔の黄色い案内板と「第49開国体山岳競技コース」の看板を見つけて少しやれやれ。上に送電線も見えるようになる。ちなみに49回国体は94年のわかしゃち国体、山岳競技は縦走競技(山岳マラソン)か踏査競技(オリエンテーリング)だったか。いずれにせよ、ルートとは別物だった可能性が半分。

←名前はわからないが、1枚の葉っぱだけの植物がたくさん。見かけたのは木和田尾でだけ。

これも名前はわからない(ニリンソウ?)が群生していた。→

坂本谷との分岐の近くだったはずのところ。晴れてきたが残雪が多くなってきて、またルートがわからなくなる。あほなことにスパッツを車に忘れてきてしまっていた。仕方がないので足首に雪が乗るたび靴を脱いで払った。

この雪を見て不安が絶頂に達しもはやこれまでかとも思ったが、無理矢理進んだらすぐに白船峠に飛び出した。

坂本谷は土石流のため通行不能の看板がある。白船峠は白瀬峠の滋賀県側の呼び名で同一地点なのだが、そのことを知らぬ私は地図上の位置を誤認した。いい加減に確かめんかいと言われそうだが・・・。安心したのとお腹が空いたのとでおにぎりを食べようと思ったら、いつの間にかペットボトルを落としていた。まだまだ先は長いはず。またもや不安な気持ちになる。

しかしその後は明瞭な道になる。灌木の間から西に御池岳が見えてくる。見晴らしのよい尾根に出ると巨大な鉄塔が現れる。さっきからぶーんぶーんとうなっていたのは鉄塔が風を切る音だったのだ。こんな山の上によくもまあ作ったものよと思っていたら、ヘリポートが現れた。資材は空輸なんだ。

2つめの鉄塔のすぐ先に「冷川谷ノ頭」の三角点がある。

明るい尾根を歩いていくと、福寿草が姿を見せる。が、花は開いていないのが多い。

これから葉を展開するんだろうこの草も至る所にあり、踏まないよう注意して歩く。のどが渇いて雪を食べてみるが苦い。

カルスト地形。石灰岩がごろごろ。

さらに進むと向こうに登山者の姿が見えだした。天狗岩へ行く人である。分岐から天狗岩は5分。ただ、分岐から白瀬峠方面へ向かう人は誰もいない。
分岐を山頂方面に向かう。福寿草があちこちに咲いていて、かわいらしさにいちいち声を上げたくなる。

天狗岩から見た藤原岳山頂

避難小屋までの約20分はまさに別天地。福寿草は風をよけて岩のわきに、家族のように固まって花を開いている。

避難小屋前には大勢の人がいた。心細くても木和田尾を来てよかったかもしれない。そして平日でよかった。休日を想像するとぞっとする。
避難小屋から頂上まではぐちゃぐちゃの泥道である。そこを笹をかき分けてゆく。頂上はあまり広くないが人も少ない。

下りは地元の男性と話しながら、しかしかなり速いスピードで大貝戸道を降りた。8合目までは福寿草も咲いていた。が、その先は林間の道で景色はよくない。花の多いのは聖宝寺道だそうである。

ゼンマイと教えられたが、シダの新芽のよう。

大貝戸道の終わりは神武神社

フギレスミレというそう。タチツボスミレ?