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鷲峰山(じゅうぼうやま)【遠征】
鳥取県気高郡鹿野町      
標高920.6m 標高差約600m
登った日 04年10月7日 単独行
所要時間4時間20分(休憩1時間含む)
【山名の由来】その昔、八千戈神(やちほこのかみ)が白尾の大鷲に乗ってこの山に鎮座したという。鷲が翼を広げた形を持つが、見る場所によって姿を変える。鷲峰山の神様は大山の神様と高さ比べをして勝ったのだが、酔っぱらって寝ている間に大山の神様に頂上の土をすくい取られてしまったという伝説がある。鹿野の人は「じゅうぼうやま」、鳥取の人は「じゅうぼうざん」と呼んでいた。
山頂付近にあるブナの原生林
コースタイム
林道終点(手前) 10:02 14:21
安蔵峠 10:45 13:54
712m地点 11:07 13:42
790m地点 11:29 13:27
鷲峰登山口への分岐 11:59 13:19
頂上広場 12:02 13:00
赤色はGPSのトラックデータ。オレンジ色は推測だが、実感と異なる部分がある。ガイドブックの阿蔵峠の位置も実際と異なるように思われる。下山中男性1名とすれ違った。蜘蛛の巣がなくて歩きやすいでしょう?感謝しなさい。
県道21号線を河内川に沿って北上し、21号線が右の橋を渡って三朝温泉へ向かうのを突っ切ると人しか渡れない橋のたもとに写真のような標識がある。川沿いにも山へ上がるにも道があるが、車が通行できるかどうか怪しいので、ここに置いて歩くことにする。靴を履き替えていると地元のおばあちゃんが通りがかったので、駐車しておいていいかどうか訪ねた。山を上がっていけば駐車するスペースがあるという。詳細に教えられたので山道を登っていく。未舗装区間もあるが2速までは入る道である。数分後に分岐があり、「農道」でない方を選んで進む。
未舗装路に続きできたてのような舗装路があるが、川のような状態であるため車で上るのは中止し、一段下の駐車スペースに車を置く。ここは日が当たっているし、大丈夫そうだ。GPSで地点確認をするが、怪しい。はっきりしないことは大きな不安だが、あとでまた確認するとしよう。用意をしてその舗装路までくると町の土木の人なのか、土嚢を置いているところだった。
舗装路を上りきると新しい堰堤があり、その際にこれまた作り中のような丸木階段がある。とりあえずそれを上ると登山道の道標が現れた。
自然林の中を歩いていく。何度も沢を渡るが大変な流量である。雨の日は危険かもしれず、予定を早めて正解だったと思う。
橋は丸木の部分と板の部分が半々で、お好きな方をどうぞなのだが、どちらもずるずるよく滑ること!
ここで沢と分かれて杉林の中をジグザグに高度を上げていく。山腹を巻くように歩いたら安蔵峠に着いた。
安蔵峠からは鳥取市と鹿野町の境界である主稜線に沿って行く。峠から5分の「眺望の広場」からは、安蔵からそこまで伸びてきた林道(さっきの道とつながる予定のようだ)が見える。
眺望の広場から5分後、丸木階段が現れる。1段ごとの幅が狭く、登りはいいが、下りは横を向いて降りてこなければならなかった。
15分ほど格闘の後、720m地点の小ピークに達する。
その後も等高線が密になるといちいち丸木階段が現れて辟易する。おまけに蜘蛛の巣を払いながらだ。足音に驚いて蛇やイモリ、蛙、秋の虫が逃げていく。熊さんには遭わなくてよかった。
790m地点で、頂上まで1km、ブナ林まで0.4kmと表示がありうれしくなる。
5分ほどでブナたちが現れる。もう一月先なら紅葉がすばらしいだろう。
この赤い虫は地面を歩いている姿も見た。
朽ちて横たわる老木もある。
三角点は登山道の途中にある。
頂上広場からは、北東に鳥取砂丘や湖山池が見える。東屋の屋根に恐る恐る立てば、西に蒜山や大山も見える。昼寝すること1時間、覚めるとトンボの群れの中にいた。
キノコのいろいろ。
【車でのアプローチ】 名古屋市内から約400km。4時前に出発、名神一宮ICから中国道山崎ICまで2時間半。国道29号を快走。鳥取市内で県道21号(鹿野街道)に入る。私は市内で迷ったため、ロスタイム含め6時間で到着。が、迷ったおかげで上味野交番のおまわりさんと話ができた。この人は鷲峰山を走って登る「鷲峰山走破大会」の出場経験者で、いろいろと親切に教えてくれた。
←吹田付近の美しい朝焼け雲。
お宿 夢彦】 鷲峰山を見ながらの露天風呂、鷲峰山を見ながらの晩酌がオツだった。料理はかなりポイント高い。宿の人との会話も楽しかった。
鷲峰神社】鷲峰山の神様である八千戈神を主神として祭った神社。鷲峰登山口の付近にある。県道には「車で1分」と書いてあるが、すぐに鳥居があって考えてしまう。「1分」を根拠に進むと駐車場に到着。苔むした静かなたたずまいである。
まだ少し元気があったので三得山「投入堂」へも足を延ばす。
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